富士修法律事務所 / FUJI OSAMU LAW
生成AI時代の羅針盤
『AI基本計画』を
わかりやすく解説
※AI基本計画の根拠となるAI推進法については、こちらのページにまとめてあります。
人工知能基本計画(AI基本計画)とは?
AI基本計画とは、政府がAI推進法に定める基本理念および基本的施策に基づき、人工知能関連技術の研究開発および活用の推進に関して、総合的かつ計画的に講ずべき政策の全体像を示すために策定する基本的な計画のことです。
- 要するに、日本の政府は、AI(人工知能)をどんなふうに研究したり、使ったりしていくかを考えるために、「人工知能基本計画(AI基本計画)」という計画を作ります。これは、いわば「AIの使い方に関する国全体の作戦プラン」です。
- この計画は、次のような内容を決めることになっています:
1. 基本的な考え方(方針)
AIを使うときに大切にすべき「考え方」や「目標」を決めます。
たとえば、「人を大切にする」「安心して使えるようにする」「みんなが恩恵を受けられるようにする」といったことです。
2. 政府がまとめてやるべきこと
AIをうまく活用するために、政府としてどういうことをやっていくかを決めます。たとえば、大学や企業への研究支援、AIに関するルールを作る、教育や仕事にAIを活かす方法を広げるなど、国全体で取り組む内容を具体的に書きます。
3. その他、必要なこと
上の2つに入りきらないけど、AIの発展のために大事なことも含めて書かれます。
たとえば、安全対策や国際協力などもここに入るかもしれません。
今後の流れ(AI推進法との関係を中心に)
【0】人工知能政策推進室の設置(2025年8月1日)
- 内閣府内に新設
- 人工知能(AI)を専門的に扱う
- 職員約20人を配置
- AI政策の司令塔となる「人工知能戦略本部」立ち上げの準備などを担う
- 戦略本部の立ち上げ後は、事務局として機能
【1】人工知能(AI)戦略本部の設置(2025年9月1日)
法律附則※1の規定に基づき、9月1日までに設置予定。

【2】専門調査会(有識者会議)の設置(2025年9月1日以降すみやかに)

【3】AI基本計画の閣議決定(2025年冬までに)

🔶AI指針の整備
既存のガイドライン類との関係をわかりやすく整理しつつ、内閣府で検討予定。
- 国は、国際的な規範の趣旨に即した指針の整備等を講ずるべきとされています。
- 「適正なAIの研究開発・活用」を確保するため、既存ガイドライン(例えば経産省のAI倫理ガイドライン等)との整合性も検討され、実務に適用しやすい形で指針が再編・統合されると予想されます。
- これは第3条第4項「国民の権利利益が害されることの防止」とも深く関係します。
▼法的根拠:第13条(適正性の確保)
慶應義塾大学大学院博士課程を経て、大学の常勤研究員として「法律エキスパートシステム」(旧世代AIによる法的推論支援)の研究に従事。その後、国会議員の政策担当秘書として、制度設計や立法の実務に携わる。現在は、公共政策の知見を活かした予防法務サービスを展開している。
著書:『10分でサクッとわかるAI推進法』